| 京都学生街の巨大チキンカツ | ![]() |
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| 鴨川左岸カルチェラタンのパワーの源泉 | ||
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京都で学び、大阪で働き、神戸に住む、それが昔からの関西人の理想的ライフスタイルです。大学数37(短大含む)、学生数約13万8000人、日本最大の学生比率を誇る京都市は、いわば都市全体が学生街と言っても過言ではない学問の都です。 |
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学生というものはとにかく腹が減るものでドラッグレーサー*1並みに燃費の悪い大学生の爆発的な食欲を満たすには、学生向けに特化した大ボリュームの定食を提供する店が必須です。なかでも「ハイライト*2食堂」は典型的な学生向けの定食店として高い評価を得ています。 |
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東京大学がエリート官僚の養成機関であるとすれば、京都大学はマッドサイエンティスト*3の巣窟であります。鴨川左岸に広大なキャンパスを占める京都大学の中心にある百万遍交差点*4近くには古本や研究機器を扱う店、コピー店、居酒屋、喫茶店*4が密集しており、学生と教授、各国の留学生と僧侶が入り混じって闊歩する不思議な雰囲気の街です。昼下がりのハイライト食堂の店内ではレポート用紙と漫画本が飛び交う騒然とした雰囲気の中で若者たちが制御不能の食欲を爆発させています。 |
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この店の人気メニュー「ジャンボチキンカツ定食」は大人が広げた手のひら2つ分くらいの大きさのチキンカツにサラダとパスタの付け合せ、赤だし味噌汁と大盛りご飯で推定2000カロリーの一品です。見た目とは違い、上品な味付けのトマトソースがたっぷりとかかったチキンカツは不思議と飽きの来ない味で、あっというまに平らげてしまいます。これで590円なのですからたまりませんね。百万遍交差点の屋台の弁当屋さんや学食でもチキンカツは定番メニューになっており、京都市内の学生街にチェーン展開するハイライト食堂はチキンカツ文化の総本山的存在のようです。多くの若者が学生時代を送る古都。ジャンボチキンカツの味は甘酸っぱい青春時代の思い出とともにいつまでも残る心の定番メニューなのです。 |
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あのうまいうまいジャンボチキンカツを家でも喰べたい! という向きは以下のレシピを参照して作るべし。ハインツのデミグラスソース缶を使えばかなりのレベルで再現可能です。 ★「ハインツのチキンカツ」の作り方★ ----------------------------------------------- 材料(3人分)鶏胸肉3枚(小さめ)、卵適量、小麦粉適量、パン粉適量、こしょう適量、塩適量【ソース】ハインツ デミグラスソース1缶、トマト缶(ダイス)1缶、塩小さじ1と1/2、【トッピング】キャベツの千切り適量 <引用説明> ----------------------------------------------- *1ドラッグレーサー 0→400mレース用に特化した競技用自動車のこと。ゼロヨン4秒台、最高 速度500km/hを超えます。ジェットエンジンを搭載したマシンもあり、エコカーの対極に位置する自動車です。 *2ハイライト たばこの方のハイライトは今では高年齢者御用達のヘビー級たばことして比較的レアな存在ですが、高度成長期には生産・売り上げともに世界最大を誇っていました。ラム酒フレイバーを含有した濃厚な味が特徴。ハイライト食堂のロゴタイプはたばこのハイライトと同じです。 *3マッドサイエンティスト 天才科学者のこと、頭脳明晰すぎて、たまに一般人の理解を超える言動や行動をします。 *4百万遍交差点 東大路通りと今出川通りの交差点。百万遍といういかにも京都っぽい地名の由来は、鎌倉時代末期に近くの知恩寺の八世善阿空円上人が疫病退散のために百万回念仏を唱えたところ疫病が治まり、後醍醐天皇に褒められ、寺が「百万遍」という号を賜ったからだと伝えられています。正式な地名ではありませんが、交差点の周辺地域も「百万遍」と呼ばれています。 *5喫茶店 ユニークな喫茶店が多い京都ですが、なかでも百万遍交差点付近の石垣(昔から学生の「タテカン」の掲示場所として親しまれておりました。)が撤去されそうになったとき、反対運動を推進する京都大学の学生が石垣の上に立てこもり、「石垣カフェ」なる喫茶店(24時間営業コーヒー50円)を作ったことは有名です。惜しくも2006年に閉店しました。 取材・撮影・文章=高木壮太 +次を読む +前を読む +バックナンバー |