コラム「ローカルフードレシピ帳」

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ローカルフードレシピ帳
長崎の佐世保バーガー
天然の良港に水兵さんがハンバーガーを持ってやって来た
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佐世保の街は軍港として発展した港町で、他の軍港である横須賀や呉と共通する街の雰囲気を持っています。入り組んだ入り江に大きな港、狭い土地にひしめく繁華街とそれを見下ろす山の斜面の住宅街です。軍港というものは互いに実によく似ているものでありますが、佐世保の街を特徴付けているのは、なんといっても教会*1とハンバーガーショップの多さです。

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ハンバーガーという食べ物は、いうまでもなくハンバーグをパンに挟んだものであります。ハンバーガーとは「ハンブルグふう」という意味ですから、アメリカ合衆国にやってきたドイツの移民が伝えたものでありましょう。これをはるばる地球を半周以上して、日本列島の最西端、長崎は佐世保の地に伝えたのは、アメリカの水兵さんであります。そもそもは異国の地で故郷の味を懐かしむという動機で水兵さんむけに作られていたハンバーガーはいつしか佐世保市民の日常食として定着したのです。

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近年、全国各地で○○バーガーと名付けられたご当地バーガーが流行しておりますが、佐世保のハンバーガーは流行や町おこしとは無縁の市民生活の中で発生し、洗練を極め隆盛を誇ったというところに他地域のバーガーとは違う価値があります。
地方都市にしては珍しい賑やかな商店街*2を少し散策するだけで、おびただしい数のハンバーガーショップを目にします。アーリーアメリカン調の店舗から純喫茶ふうの店舗、街の食堂や、夜のスナックふう*3のところまでさまざまな形態で営業している佐世保バーガーの店々を巡るだけで、これはもう「文化」であると、感嘆せずにはいられません。

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鉄板でじゅうじゅうハンバーグを焼き、パンをこんがり焼き、決め手は自家製のマヨネーズソース、タテとヨコの比率を無視した巨大なハンバーガーはそのまま手で食べると、衣服を汚し洗濯物が増えるだけですから、紙包みに入れたままぱくつくのが正統派スタイルです。アルバカーキ橋*4のたもとで潮風に吹かれながら、坂道の多い港町を眺めていると、遠くでボーッと汽笛が鳴ります。景色に見とれながらハンバーガーを食べたのでやっぱり手がソースでべっちゃりになっちゃいましたね。

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あのうまいうまい佐世保バーガーを家でも喰べたい! という向きは以下のレシピを参照して作るべし。もちろんハインツのトマトケチャップは欠かせませんね。

★「ハインツ港町風ハンバーガー」の作り方★
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材料(2人分)合い挽き肉(牛と豚)250グラム、たまねぎ(みじん切り)100グラム、牛乳30cc、塩小さじ1、こしょう少々、ナツメグ少々、パン粉適量、卵(小さめ)1個、丸パン2個、レタス2枚、ベーコン(厚切り)2枚
、卵2個、フルーツトマト1個、マヨネーズ大さじ2、ヨーグルト大さじ1、ハインツ トマトケチャップ大さじ2



<引用説明>
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*1教会
長崎県を旅していると、本当に教会が多い事に驚かされます。街中だけではなく山間部や離島にまでどこでも教会があります。聖堂とお寺が並んでたりする風景も長崎ならではですね。

*2賑やかな商店街
全国的に衰退著しい商店街ですが、ここ佐世保の商店街はとにかく栄えています、地方都市再生のモデルケースとして佐世保の四ヶ町商店街には全国から人が視察に集まっています。

*3深夜営業のハンバーガーショップ
佐世保のハンバーガーショップは飲み屋街に立地して深夜まで営業している店舗が少なくありません。夜遅くなってから営業を始める店舗もあります。そのあたりは沖縄のタコライス店とも共通していますね。佐世保の歓楽街にはピザ屋さんも多いように感じました。

*4アルバカーキ橋
繁華街のほぼ中央に佐世保市とニューメキシコ州のアルバカーキ市との姉妹都市締結を記念して架けられたアーチの橋、夜はライトアップされて佐世保の街のランドマークとなっております。橋を渡った先は米軍基地で、アメリカの水兵さんたちもこの橋を渡ってハンバーガーを食べに街にやってきます。


取材・撮影・文章=高木壮太


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