| 徳島のカツ(フィッシュカツ) | ![]() |
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| 紀伊水道の海の幸を使った、練り物系スナックの傑作 | ||
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徳島県徳島市は四国一の大河である吉野川河口の三角州上に栄えた城下町です。市街地の真ん中に最近同名映画で有名になった眉山*1という山がそびえています。眉山の頂上から市街地を見下ろすと三角州の支流が網の目のように市内を流れているさまを観察することができます。さながら水の都といった風情です。 |
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ワシントンヤシの並ぶメインストリートや市内中心部の川べりがヨットハーバー*2になっていたりするところを見たり、真夏に行われる阿波踊り*3という大カーニバルのことに思いをはせるとまるで、南国のリゾート都市という、うらやましいイメージが沸いてきます。徳島は海に向かって開けた都市でありますから、海の幸が豊富で、ヨットハーバー近くには古くから市民の台所として親しまれてきた「中洲市場」があります。夏、阿波踊り一色になるシーズンには徳島城下の人々は中洲市場で買った「地えび」とこの地方で呼ぶ茹でたむき海老にすだちをしぼってビールを飲みます。徳島市民至福のひとときです。 |
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最近全国的に有名になったカツ(フィッシュカツ)*4も徳島の紀伊水道沿岸部で古くから食されてきたスナック*5で中洲市場で大量に売られています。この薄く硬い揚げ練り物は純粋に漁港発祥の食べ物でありますから、同じ徳島市内でも少し内陸に入るとカツは姿を消します。まさに地産地消のローカルフードの典型です。 |
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佐賀県の唐津にも「魚ロッケ」と呼ばれる揚げ練り物がありまが、カツは魚ロッケよりもはるかに硬く、冷めてもおいしく食べられるので魚ロッケよりも「おやつ度」が高いようです。明るい南国の海辺の街で初夏の風に吹かれながら、カツをほおばると遠くから阿波踊りの練習の音色が聞こえてきます。夏はもうすぐそこまで来ています。 |
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あのうまいうまいカツは軽く炙ってもよし、そのままかぶりついてもよしですが、ハインツのトマトケチャップを付けて食べると濃厚さUPでかなりイケます。ぜひお試しあれ! ★「ハインツのカツ(フィッシュカツ)」の作り方★ ----------------------------------------------- 材料(2人分)白身魚(カレイ)300g、片栗粉15g、塩9g、カレー粉小さじ1、小麦粉、パン粉、溶き卵適量、ハインツケチャップ大さじ1 <引用説明> ----------------------------------------------- *1眉山 「びざん」と呼びます。市内のどこからでも見える山です。このランドマークのおかげで徳島の街中では道に迷うということがありません。頂上はロープウェイでも徒歩でも車でも登れて眺望絶佳です。 *2ヨットハーバー 市内を流れる新町川の川べりは公園や遊歩道が整備されています。徳島県庁前は「ケンチョピア」と呼ばれるヨットハーバーになっていて実に綺麗です。 *3阿波踊り 毎年8月12日から4日間、市内は阿波踊りの狂乱に巻き込まれます。観光客向けの桟敷席で見るより、街中のいたるところで自発的に踊っている集団に参加するほうが何百倍もおもしろいことはいうまでもありません。 *4フィッシュカツ カツは県外向けには「フィッシュカツ」と呼称されていますが、これは近年になってからです。徳島ではカツはただカツと呼ばれていました。トンカツやチキンカツを扱っているお店とカツを売っているお店は全く違うので混同することはありませんでした。 *5カツの食し方 徳島市内にはお好み焼き屋さんがとても多く、独自の徳島ふうお好み焼き文化が存在します。特にハードコアな店では短冊に切ったカツと金時豆をネタに使います。カツは街中の蒲鉾屋やスーパーで大量に売っていますから袋に入れたままかぶりついて歩きながら食べるというのがカジュアルスタイルです。 取材・撮影・文章=高木壮太 +次を読む +前を読む +バックナンバー |